やっと落ち着きました。

このところ毎日のようにゲイカップルの相談相手をしていました。

昨年１２月から一緒に暮らし始めたF君とD君、ふたりと知り合ったのは２年程前になります。

歳は、私の半分。ふたりでよく私のお店へ飲みに来てくれます。

ふたりが一緒に暮らし始めてからというもの喧嘩が絶えなかったようです。私はふたりから個別に呼び出されその度に駆けつけふたりのお話相手となっていました。

とにかくF君は、頭が良く感性も豊かで洞察力があり表現力も高く繊細。D君はいたって普通の人。D君はF君の話が理解できないしついていけていない。そのことをD君自身が認めることができない。F君のことが大好き故にD君は自分に腹が立つ。そのイライラの原因をF君の所業に求めて喧嘩になることの繰り返しだったようです。そのことに本人たちはまったく気が付いていないこともわかって、どうやって収めようかとずっと考え通しでした。

とにかく個別にふたりの話を聞いてあげること。そして認めてあげること。そのことを優先しました。

私からはあまり意見は言わないようにしました。

そしてどんどん本音が出てきて、相手を責めるような話からお互い自分の話をするようになってきました。

やっとここまで来たかとほっとしましたね。

あとは自分自身の気持ちを素直に認めること、それが出来れば何とかなる。

そして昨日、D君とF君ふたりから自宅に来てほしいと連絡がありました。

D君の口から「すべて彼（F君）に話ました。僕が悪かったと謝りました。ふたりの相談相手になってくれて本当に感謝しています。ありがとうございました。」と。

「私もこんな人生を選択した身です。ふたりのことはいつも気にかけているし幸せを願っていますよ。私たちのような人を理解できる人はそうそういるものじゃないですね。ふたりのお役に立てて良かったと思います。そして二人の存在で私も救われています。３人共選択肢が少ない人生ですよね。お互いが頼りになれるようにまずは自分自身がちゃんと成り立つようにしましょうね。自分がしかっり立てていれば相手に何かあっても助けてあげられますよね。相手にいろいろ求めるよりまずは自分が経済的にも精神的にもしっかりすることが大事です。でも無理のないようにね。」

そして今日は震災の日。

３年前の今日。お金も何もかも底を突いてどん底だった私。そんな状況下での大震災。震災で苦しんでいる人たちに対して祈ることしか出来なかった悔しさが今も蘇ってきます。そしてまずは自分がちゃんと生きることお金を稼ぐことをしようと誓いました。人から助けを求められたら手を差し伸べることができる人になろうと。まだまだ経済的余裕ができるところまでにはなっていないけど、経験と心の貯金は少しずつ出来てきました。そんな中でふたりのお役に立てたことを自分でもとても嬉しく感じています。

今日は祈ります。いち早い復興と犠牲者のために。